ネコにできるようになった、5つの新しいこと
音声メモ、もっと的確な提案、つながりの輪、シェアできる振り返り、日記につながるプランナー。何が変わったのか、そしてその奥にあるひとつの考えをご紹介します。
こんにちは、ネコです。
このところ忙しくしていました。「忙しい」と人が言うとき、たいてい「あなたを避けていた」の言い換えだったりしますが、ネコの忙しさはそれとは違います。几帳面に、妙な時間帯に、たいていは頼まれてもいないのに、それでもきっと後で喜んでもらえるようなことに、こつこつ取り組んでいました。
何が変わったのか、そしてもっと大事な「なぜ」を、これからお話しします。今回の変更はすべて、同じひとつの問題から生まれました。身近な人について日記をつけるのは素晴らしい習慣だけれど、地味に面倒な作業がついてまわる、という問題です。タグ付けに、整理に、後片付けに費やす一分は、書くことに使えたはずの一分です。多くの人が三週目でやめてしまうのは、アイデアが間違っていたからではなく、雑務が重くなりすぎたからです。
だから、この先の話はすべて同じテーマに行き着きます。書くこと以外、何もしなくていい。
もう、話しかけるだけでいい
寝る前の五分間は、文字を打つには向いていません。手はスマホを妙な角度で支えるのに忙しいし、一日は長かったし、「何か書いておこうか」と「もう無理」の間には、四秒ほどの隙間しかありません。
そこで今は、話しかけるだけでよくなりました。マイクを押して、あったことを話して、止める。それをネコがきちんと文章に整えます——ちゃんと句読点があって、ちゃんと段落もある、音声入力にありがちな切れ目のない文字の壁ではなく。
面白いのはその先です。書き起こした文章は、ネコが気づいた人物や場所に印がついた状態で戻ってきて、保存する前に、あなたが直せます。「あかり」と話したのにネコが「明里」と書いてしまったら、その場ですぐ「灯」に直せます。三ヶ月後に検索結果でそれを見つけて「あれ、違う」となるよりずっといいはずです。
話すのは、指で打つよりだいたい四倍速いです。「書くか、それとも何も書かないか」がかかっている日には、その差がすべてを分けます。
提案が、これまで書いたことの上に積み重なるようになった
この変更は、ネコが一番気に入っているものであり、同時にスクリーンショットではいちばん見せにくいものでもあります。
以前のネコは、ひとつひとつのエントリーを、ほぼ毎回まっさらな気持ちで読んでいました。同じ友達のことを五回目に書いても、まるで初めて会ったかのように向き合っていたのです。考えてみれば奇妙な態度ですし、誰の役にも立ちません。
今は、エントリーとエントリーの間を、点と点でつなげます。三月に書いたことが、七月に書いたことの背景になっているなら、ネコにはそれが見えます。だから提案も、それを踏まえたものになります。書けば書くほど提案は的確になっていき、いつまでも同じ浅さにとどまることはありません。
ここではっきりさせておきたいことがふたつあります。「AIが友達のことを覚えている」という一文は、悪い意味に聞こえかねませんし、実際そう聞こえて当然だからです。
ひとつ目。何を覚えておくかを決めるのは、いつもあなたです。ネコが提案するだけで、あなたが承認しない限り何も保存されません。あとから編集も、却下も、削除もできます。あなたの知らないところで、推測が黙って積み上がっていく、ということはありません。
ふたつ目。ネコは種明かしをします。どの提案にも、きっかけになったあなた自身の日記の一文と、そのエントリーへのリンク、そしてネコがどれくらい自信を持っているかの正直な目安がついてきます。繰り返しているだけでなく推測しているときは、そう言います。あなたがネコに異を唱えられるべきですし、根拠を示さないものに対しては、異を唱えることすらできないはずです。
つながりの輪:いつも一緒に出てくる人たち
あなたの人生に出てくる人には、ひとまとまりで現れる人たちがいます。
同じ部屋で会うから、いつも同じエントリーに登場する職場の面々。一緒にボルダリングに行くふたり。パートナーの三行あとに必ず名前が出てくる友人——ふたりはどこへ行くにも一緒だから。
こういうことは、あなたも気づいてはいるけれど、はっきり言葉にできる事実というより、なんとなくの気配として知っているだけだったはずです。そこで今は、同じエントリーに繰り返し一緒に出てくる人たちを「つながりの輪」としてグループ化し、その形を見せるようにしました。
これは完全に、あなたがこれまで書いてきたことだけから描かれています。連絡先をのぞいたり、カレンダーを読んだりはしません。ふたりの人物が同じ段落に繰り返し現れるなら、それはあなたの人生についての本物の手がかりであり、しかもあなた自身の日記から生まれたものです。
これが役立つのは、隙間に気づけることです。三ヶ月現れていない輪があれば、それは静かに疎遠になった友人グループです。何か事件があったわけではありません。喧嘩したわけでもありません。ただ、忙しさという穏やかな引力に押されただけです。たいていの友情はそうやって終わっていきますが、記憶だけを頼りにしていては、なかなか気づけません。
本当にシェアできる振り返り
振り返りは、好きな月や年をひとまとめにしたスナップショットです。エントリー数、最長の連続記録、よく出てきた気分、会った人の数、訪れた場所の数。
ここでのデザイン上の制約は厳格でした。出てくるのは数字だけ。日記の本文も、名前も、場所も出しません。日記に書いた言葉をひとつも見せずに、リンクを友達に送れます。
その制約こそが、見ていて面白くなる理由でもあります。細部をそぎ落とすと、一年がひとつの「形」になります。三月に十二人、四月に四人——それだけで何かが伝わります。毎年同じ週に途切れる連続記録——それも何かを語っています。ふだんは見られないズームの高さから、自分の人生を眺められるのです。
日記につながるプランナー
これはもともと、不満から始まりました。だいたいはネコの不満です。
ToDoリストと日記は、同じ一日を反対側から——一方は起きる前、もう一方は起きた後から——描いていて、互いのことを何も知りませんでした。だから同じことを二度書くか、もっとありがちなのは、一度書いて残りは忘れてしまうか、でした。
プランナーは箇条書き式のToDoリストで、ちゃんとした作法にのっとっています。終わったことにはチェックがつきます。起きなかったことは、リストの底で静かに朽ちていくのではなく、きちんと次の日に移されます。あきらめたことには取り消し線が引かれますが、それは失敗ではなく、ひとつの決断です。
そして輪はつながります。終わらせたことは、その日の日記のエントリーに現れて、あなたを待っています。火曜日に何をしたか、日曜日の夜に思い出す必要はありません。火曜日がもう、ネコに教えてくれているからです。
チェックを入れるのは、ネコ自身の役目です、念のため言っておくと。肉球で、インクで、完了。これがネコの一日でいちばん好きな時間です。
すべてに共通する、ひとつのこと
ここまでの話は、本当は機能の話ではありません。
身近な人についての日記は、静かに、けれど確実に価値のある習慣のひとつです。気づくことが増えます。三週間続けて仕事のストレスをこぼしている友人に気づきます。すでに覚えている状態で人に会えるようになります——それは思っている以上に珍しく、会った相手にはすぐに伝わります。
けれどこの習慣はもろく、こわれるのは「気にかけなくなったから」ではありません。雑務が重くなったから——タグ付け、整理、もうひとつ維持しなければならない仕組み、追いつけていない感覚——こわれるのはそのせいです。
だから、ここまで挙げてきたことはすべて、ひとつの考えのためにあります。あなたは自分の言葉で、その日のことを書く。それ以外はすべて、ネコの仕事です。タグ付けなし。整理なし。あなたが同意していないものは、何も残りません。
覚えているのはあなたの仕事。事務仕事はネコが引き受けます。